行定勲『リバーズ・エッジ』2018年

これはなかなかの問題作。原作は1994年、舞台は川崎工場地帯の進路多様校。虚無的なヒロイン(ハルナ、二階堂ふみ)、家庭崩壊で精神的に不安定な観音崎、ゲイでいじめられっ子の山田、セックス依存症やストーカーの女(後者は生の希薄さからか意図も簡単に投身自殺してしまう)、モデルで摂食障害の子。現代まで通じる子どもたちの闇が描かれている。